今回のテーマは「人工甘味料」です。
「人工甘味料って危険じゃないの?意識して避けるようにしてたから安全性とか詳しく教えて欲しい。」
「本記事ではこういった悩みを解決します。」
本記事を読んでもらうことで、
・人工甘味料と腸内環境
について詳しくなってもらうことができます。
1.人工甘味料は危険か?その安全性を徹底解説
発がん性やうつ病などの健康的な影響が示唆されている「人工甘味料」ですが、安全性が高く、健康的被害はほとんどないと言われています(1)。
発がん性やうつ病に関しては人工甘味料に含まれる「スクラロース、アスパルテーム」が原因と言われていますが、実際にスクラロース、アスパルテームにがんを引き起こす作用はありません(2)。
そのため、人工甘味料を摂取することでがんやうつ病などの疾患にかかる心配はありません。
2.腸内環境が悪化する恐れがある
しかしながら、人工甘味料は「腸内環境」を悪化させる可能性があります。
なぜなら、人工甘味料に使用される「糖アルコール」が悪玉菌の餌になり、腸内環境のバランスを崩壊させるから(3)です。
腸内のバランスが崩壊し悪玉菌量が増加すると以下の症状が起こります。
・アレルギー
・下痢
・お腹に違和感が出る
などなど。
主に消化器系を主体とした症状が出現します。
そのため「最近お腹の調子が良くないな。」と言う方は、糖アルコールの含まれる人工甘味料は避けた方が無難です。
キシリトール
マンニトール
エリスリトール
グリセリン
ソルビトール
イソマルト
など。
他にも、人工甘味料には「非栄養性甘味料」と呼ばれるタイプの人工甘味料もあり、こちらはホルモンバランスを乱す可能性があるので、自分の体調を見ながら摂取していく必要があります。
アセスルファムK
アスパルテーム
スクラロース
サッカリン
ネオテーム
など。
3.ダイエットに効果的
人工甘味料はダイエットに効果的です。
以前は「ホルモンバランス」が乱れることや「腸内環境」が悪化すること、脳の報酬型が刺激されることから「人工甘味料は肥満の元になる。」と言われていましたが、
2015年9月に公開された系統的レビュー(4)では「人工甘味料を使用することで摂取カロリーと体重の両方が減る。」と報告されています。
長期的に見ると、腸内環境やホルモンバランスが乱れる可能性があるので、短期的に集中して行うダイエットを行う際には、その補助として使用すると「優れたダイエット補助食品」と言えるでしょう。
4.オススメの甘味料
お勧めの人工甘味料はステビアとラカントです。
ステビアは "砂糖の300倍の甘さ" があり、非栄養性甘味料と比較しても食後血糖が上がりにくいと言う性質があります。
また、ラカントには血糖値を改善する効果や抗酸化作用も認められる(5)ため、甘味料として使う分には「ステビア」か「ラカント」が無難と言えるでしょう。
NuNaturals, ニューステビア・ホワイトステビアパウダー, 12 オンス (340 g)
5.まとめ
今回は「人工甘味料」をテーマに解説しました。
人工甘味料は世間で騒がれるほどの悪影響はありませんが、「ホルモンバランス」や「腸内環境」が乱れる恐れがあるので、短期間で集中してダイエットする時やどうしても甘味が欲しくなったときなど "場面を限定して使う" と良いでしょう。
ステビアやラカントに関しては、常食しても問題ないので、砂糖の代用品にしていただいてもOKです。
「人工甘味料について理解できたぞ!ステビアかラカントを常備しておくと良さそうだな。」
【参考文献】
(1)FDA High-Intensity Sweeteners
(2)Stephen Danie(2009)Suralose safety scientificaliy sound Exepart panel ls
(3)Payne AN,Chassard C2012,Gut microbial adaptation to dietary consumption of fructose, artificial sweeteners and sugar alcohols: implications for host-microbe interactions contributing to obesity
(4)P J Rogers, P S Hogenkamp, D J Mela(2015),Does low-energy sweetener consumption affect energy intake and body weight? A systematic review, including meta-analyses, of the evidence from human and animal studies
(5)Shi H1, Hiramatsu M, Komatsu M(1996),Antioxidant property of Fructus Momordicae extract.