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デトックスとは?【保健師が詳しく解説】

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今回のテーマは「デトックス」です。

本記事では以下の疑問を解決します。

  • デトックスってなに?
  • どういう効果があるの?
  • どんな方法があるの?
  • 美容にいいんだよね?
  • ダイエットに効くよね?
  • サウナとか水のむのが良いんだよね?
 
【もくじ】

 

1. デトックスとは?


体内にたまった毒素を体外に出すこと

一言でいうと「解毒」になります。

体の中で解毒の役割を担っているのは「腎臓」「肝臓」で、このふたつの働きが「解毒作用」と言われ、これが「デトックス」に該当します。

腎臓の働き

腎臓の働きを簡単に解説します

1. 血液をろ過して老廃物を捨てる
2. 捨てるときに体にいいものは拾ってくる

大まかにはこんな感じで、体にたまった老廃物や毒素を体の外へ捨てる役割を持っています。

他にも血液中のナトリウム(塩っけ)のバランスを調整したり、血液を作る命令を出したりします。

肝臓の働き

肝臓の働きは少し複雑なので、デトックスに焦点を当ててその働きを解説します。

1. アルコールや毒素が肝臓へ
2. 肝臓がそれらを分解
3. 分解されたものは胆汁の中に詰めて便から外へ捨てる
4. また、一度血液に返して老廃物として尿から外へ捨てる

こんな感じに働いてくれます。
「肝臓」「腎臓」もどちらも体内の毒素や老廃物を捨てる役割である「解毒」を担ってくれてるんですね。そして、これを「デトックス」と言います。

2.デトックスの定義が曖昧問題

 

皆さんが想像している「デトックス」とは少し違ったでしょうか?

実は世間で謳われている「デトックス」にはいくつもの意味があり、定義もバラバラだったりします。

1. 抗酸化作用

「抗酸化作用」をデトックスとして解説するwebサイトや書籍も多いです。


このような情報誌では、

「抗酸化物質の多いフルーツや野菜ジュースからポリフェノールを摂取して、体内をデトックスをしよう!」


と謳うものが多く、「抗酸化=デトックス」という定義で用いられることがしばしば。


残念ながら、「抗酸化作用=デトックス」の式は成り立ちません。

そもそも「抗酸化」というのは酸化を防止する機序のことで、細胞内に電子を分けて酸化を予防するなど「解毒」とは大きくかけ離れたものになります。

・抗酸化:酸化を防止(電子を配るなど)
・解毒:毒素やごみを体から出す
 

2. 栄養を摂ること

栄養不足の解消をデトックスと表現している情報誌も存在します。

「栄養をしっかり摂取することでデトックスになる!そうなると肌は綺麗になる準備を始めます!」


といった具合。

普通に栄養不足を解消したら肌につやが出るのは当たり前なんですよね...

3. 大量の水を飲む

デトックス界隈でも最強のリスクをはらんでいる悪魔の手法

水を飲んで大量の尿を出すことで「身体から毒素が出てる...」と実感する方法。


尿の色が「黄色→透明」となることで「身体の毒を出し切った!」というのは間違った知識で、その日の晩になればまた黄色の尿が出ます

一定以上の水を飲んでも尿から出るのは体内に不要な水だけ。飲んだ水がそのまま出てるから透明なのは当たり前なんです。

 

そして、この方法の怖い所は「水中毒のリスク」があること。


水中毒は水を過剰に摂取することで、体の中の血液が薄まり、「低ナトリウム血症」と言われる状態を引き起こします。低ナトリウム血症になると以下の症状が起こります。

・「頭痛」
・「食欲不振」
・「嘔吐」
・「痙攣」
・「昏睡」

 


普通に恐ろしい中毒症状で、下手すると死にます


腎臓は「16ml/分」の水しか処理できないので、一気に大量の水を飲むことでこのような症状が起きやすくなります


もともと水中毒は精神疾患の人に起こりやすい症状です。

その背景は精神疾患の治療薬には「口渇」と言われる喉が渇く副作用があるためです。

そのため、喉の渇きを癒すために大量の水を飲み水中毒になる精神疾患の患者が多いです。


しかし、人間の「口渇システム」は精度が非常に高いので、水分摂取に関しては「喉が渇いて飲みたいと感じたとき」だけにすると吉です。

 

□高齢者と水分摂取
暑い季節になると、特に「口渇」の感じにくい高齢者は熱中症や脱水にかかりやすくなります。高齢者に関しては少量の水分をこまめに摂取しましょう。



4. 汗をかくこと

汗をかくことで汗から毒素が排出されるという考え方です。


もともと人間が汗をかくのは体温調節のためであって、毒素を排出するためではありません

何度も出てくる話ですが、老廃物や有害物質を排出するのは「腎臓」、「肝臓」の役割になります。

汗から排出される成分は水分とミネラルで、確かにその中にごく少量の有害物質も含まれます


しかし、その量は摂取したうちの「0.02%」と言われていて、これを「デトックス」と言えるのかどうかは疑問が残るところです。

 

激しい運動で大量の汗をかいても排泄される有害物質の量は「0.04%」程度までしか増えません。どんなに頑張っても摂取したうちの0.1%以下の排出量であればやはり汗をかくことを「デトックス」というのには無理がありそうです。

ちなみに、サウナの健康効果はデトックス効果によるものでなく、「ホルミーシス効果」によるものです。ここを混同しないようにお気を付けくださいませ。

 

□ホルミーシス効果とは?
体に負担がかかったり、少量の毒が浸入した場合に体が「頑張らなければ...」と感じ、細胞の機能を活性化させる機序。ポリフェノールも人体にとっては少量の毒になるので、この効果に寄与している現状がある。



3.デトックスとは腎臓と肝臓を大事にすること


私たちができるデトックスは解毒の役割を担う「肝臓」と「腎臓」を大事にすること
です。

つまりはしっかりといたわってやることです。

 

【腎臓のいたわり方】
 ・水分を過剰摂取しない
 ・塩分を摂りすぎない
 ・コレステロール値を上げない
 ・禁煙する
 ・菓子類を控える
 ・揚げ物、サラダ油を食べない
 ・野菜をしっかり食べる
 ・食物繊維をしっかりとる
 ・しっかり運動し、睡眠する

 

【肝臓のいたわり方】
 ・ブラックコーヒーを飲む
 ・アルコールを控える
 ・菓子類を控える
 ・果糖の摂取量を控える
 ・加工食品を控える
 ・揚げ物、サラダ油を食べない
 ・野菜をしっかり食べる
 ・しっかり運動し、睡眠する

 

腎臓と肝臓のいたわり方に関してはこんな感じです。

つまり、これらの行動が「デトックス効果を高める方法」と言えます。

この方法を見てもらえればわかると思うのですが「痩せそう」ですよね。

世間で言われているデトックスは、野菜スープを食べてカロリー摂取を抑えるものや、今回の例のように全体的なエネルギーの摂取量を抑えるものが多いです。

なので、「デトックス=ダイエット」と勘違いするのも無理はないかと思います。


このなかで自分が実践できそうなものをチョイスして生活に取り入れてみましょう。

まとめ

今回は「デトックス」をテーマに解説しました。
本記事のに内容を以下にまとめます。

・デトックスは「腎臓」「肝臓」が行う「解毒」のこと
・世間で謳われるデトックスは定義が曖昧。
・水を飲むタイプの方法は最悪死ぬ。必ず手を出さないようにしよう
・本当のデトックスは「腎臓」「肝臓」をいたわること。自分に合った方法で肝臓と腎臓を甘やかしましょう。

 

こんな感じですね。

「肝臓」「腎臓」をいたわるように意識すると、自然と体内の炎症レベルも低下していくかと思われます。デトックスやアンチエイジングに興味のある方は一度これらの方法で腎臓、肝臓をいたわってみてください。

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